最初のゲーム
最初のゲームの作り方を,Scratchの使い方も含めて説明します。
まず,Scratchプログラムを起動します。
Scratchのオンライン版であれば,https://scratch.mit.edu/ を開いて,上メニューの「作る」を選択します。
Scratchのオフライン版であれば,オフラインのScratchプログラムを起動します。
ここでは,オフラインエディタの画像を使って説明しますが,基本的にはオンラインエディタでも同じような操作で作成できます。
Scratch 3.0 が,まだ,発展途上であり,画面表示がお使いのものと若干異なっている場合もあることを,ご理解下さい。
背景の選択
Scratchが起動したら,画面の右下のスプライトエリアの右側にある「ステージ」の背景マーク(まるじるし)を押して,虫メガネのところをクリックします。
敵2体のスプライトを作成
スプライトエリアの右下のねこマークにマウスカーソルを持って行き,虫メガネのところをクリックすると,「スプライトを選ぶ」画面が表示されます。ここで,敵を2体(2回に分けて)選びます。画面は,「Bat」と「Lion」を選びましたが,他の物でも構いません。他の物を選んだ場合,スプライトのなまえが変わりますので,後の説明で用いるスプライト名を適宜読み替えて下さい。
ケーキと主人公の作成
さきほどの敵2体と同様に,スプライト画面からケーキ「Cake」と主人公「Pico Walking」を選択します。
また,もともとあった,ねこのスプライトは,「スプライト1」の×ボタンを押して消します。
プログラム作成(ケーキ)
各スプライトにプログラムを作成します。
まず,初期設定です。初期設定は,プログラム開始時にやるべきことをプログラムで記述します。その後,各スプライトがやるべき処理を記述します。
スクラッチのプログラムは,緑の旗がクリックされた時に動き出しますので,初期設定は,イベントグループの 「緑旗 が押されたとき」というブロックに引き続いて行います。
ケーキについては,位置と見た目の初期設定のみを行います。このゲームでは,ケーキが椅子の上に置いてあるものとします。
【処理の設定(ブロックの配置)】
ケーキ(Cake)のスプライトをクリックしたあとに,イベントブロックから「緑旗 が押されたとき」をコードエリアにドラッグします。その後,座標位置の設定と大きさの設定,コスチュームの設定を行います。
⇒ 座標位置:x座標 = 146, y座標 = -35,
大きさ: 30%
コスチューム: cake-a
ここで,各ブロックに数値を設定するときは,半角であることを確認して下さい。
プログラム作成(Bat: コウモリ)
コウモリが,部屋の左側部分を上下に飛び回るようなプログラムを作成します。
1 初期設定
- 初期位置:x座標 = -100, y座標 = -130
- 向き: 0 度
- 回転方向: 回転しない
- 大きさ: 30%
- コスチューム: bat-a
2. 動作
- ずっと,以下の動作を繰り返す。
- 10 歩動かす
- もし端に着いたら,跳ね返る
- 0.01 秒待つ
- 次のコスチュームにする
プログラム作成(Lion : ライオン)
1 初期設定
- 初期位置:x座標 = -160, y座標 = -120
- 回転方向: 左右のみ にする
- 大きさ: 70%
- コスチューム: lion-a
2. 動作
- ずっと,以下の動作を繰り返す。
- Pico Walking へ向ける
- 5 歩動かす
- 次のコスチュームにする
- 0.1 秒待つ
プログラム作成( Pico Walking : 主人公)
1 初期設定
- 初期位置:x座標 = -230, y座標 = 0
- 回転方向: 左右のみ にする
- 大きさ: 50%
- コスチューム: Pico walk-1
2. 動作
- ずっと,以下の動作を繰り返す。
- もし 上向き矢印 キーが押された ら, y座標を 5 ずつ変える
- もし 下向き矢印 キーが押された ら, y座標を -5 ずつ変える
- もし 右向き矢印 キーが押された ら, x座標を 5 ずつ変える
- もし 左向き矢印 キーが押された ら, x座標を -5 ずつ変える
- 次のコスチュームにする
- もし Bat に触れた または Lion に触れた なら
- やられた!! と 2 秒言う
- すべてを止める
プログラム作成(ステージ)
ゲーム開始から終了まで,音楽を鳴らします。
スプライトエリアで,「ステージ」を選択し,画面左上の「音」タブを開きます。左メニューの下にある丸形のアイコンをクリックし,「音を選ぶ」画面を表示して,ゲームの効果音を選びます。好きな音楽を選んでよいですが,例として,「Video Game 2」を選択しました。
プログラムは次の通りです。
初期設定は特になく,ずっと,「終わるまで Video Game 2 の音を鳴らす」
ここまでの操作で,「最初のゲーム」が出来ました。
ゲームは若干易しく作っていますが,難易度を上げるとしたら,敵の動作で「XX 秒待つ」という処理の待ち時間を短くすると,敵の動きが速くなり,難易度が上がります。これ以外にも,アイデア次第ではゲームの幅も膨らむと思います。例えば,敵の数を増やす,自分のライフポイントを追加し,3回敵に触れたらゲームオーバーとか,「最初のゲーム」では扱わなかった変数の概念を取り入れることにより,アップグレードできるかと思います。
おやじさんの都合で,次のゲームがいつになるかわかりませんが,次のゲームができ次第,またアップしますね。